またも首相が交代し、日本の舵取りはますます迷走しているなか、保育制度も急加速で改革されようとしています。
子ども・子育て新システム検討会議による基本的方向が示され、国も6月末を目処に何らかの具体案を出すとされているなかで、
昨日は幼保一体化のシンポジュームに出席しました。
この会では150名の参加があり、幼稚園関係者が半分、保育園関係者半分です。
このように、幼保が一同に会して話をすることは、私が知っている限りほとんど無く、画期的なことです。
こうした集まりをぜひ自分たちの地域でも開催したいと思いました。
ともに、水俣の子どもたちが育つ環境をどのように作り上げていくかを地元でも幼保一緒に考えていけたら・・・
まずはバラバラになっている市内の保育園をまとめなければなりません。
大義のもと問題を乗り越えていく力を大人自ら示さねば、子どもたちに「問題解決する力が育つように」などと言えないはずです。
まずは、お互いを知るということで、お互いの問題点を出し合い理解を深めたことはとても意義あることでした。
今回は、薄々苦しいのだろうなとは思っていたのですが、幼稚園の経営の内情、とくに私学助成金や補助金の具体的な数字、制度の仕組みを知ったことは大変ためになりました。(良くするために)今後、幼稚園関係者と話をする時役立ちそうです。
保育団体内では、制度、特にお金のことの論議からはじまるのですが、(もちろんお金も大事ですが)一般世間の人が聞いて共感してもらえるような話、私たちの保育の質のことをもっと全面に出すべきであると感じています。
乳幼児期の子どもたちを親へのサービス(就労支援)ととらえるのか、子どもたち自身の生涯教育の第一歩ととらえるのか。私は後者の方が子どもたちにも国のためにもなると思うのですが。。。
大阪に来ています。
ホテルは立派な建物で、きれいな部屋なのですが、大きなビルだと窓が開かず、エアコンだけなので調子が狂ってしまいます。のどを乾燥でいためないようにミネラルウォーターを多めに買い込みました。
たまには都会もいいですが、食べ物や飲み水も慣れないので、やはり、我が家がいいですね。
今日は、幼保一体化を考えるシンポジュームに参加するのですが、子どもたちからの立場でその育ちを保証し、OECD諸国のなかでも上位の保育環境を実現できるような一体化になってほしいと思います。
少しの間、保育園を離れて、いろいろな方と会ってお話を伺ったり、たまっている本を読んだりして鋭気を養いたいです。
しばらく日記をお休みしていましたが、今年度は、いろいろと新しい取り組みも実行に移すことができています。こちらもまたゆっくりと伝えていけたらと思っています。
榎の木を園庭に植えました。

榎
枝が多いことから「枝の木(エノキ)」という名前だそうです。
将来、子どもたちが遊ぶ園庭に木陰をつくり、優しく見守ってくれればと思います。
特に記念樹というわけではありませんが、保育園も31年目を迎え、国の制度改革や様々な困難にぶつかっています。先が見えない世の中ですが、本物を追求し、木が大きくなるまで存続しているように、がんばりたいと思います。
その頃には、3月に卒園した子どもたちは成人しているのでしょうね。
今日、4月8日は小学校の入学式でした。子どもたちの成長も楽しみです。
保育園では今、バスケットボールが大人気なのです。
特に小学生の兄や姉がいる子たち。
近くの小学校は全部の学年あわせて70名ほどの小規模校で部活動は野球部かバスケットボール部しかありません。
女子中心のバスケ部ですが、この辺の小学校では結構強いのです。一緒についていって上の子の試合を見る機会も多いのでしょう。とても憧れているようで、本当に一生懸命バスケットのような遊びをやっています。
ここ数年、当園の園庭には、バスケットゴールがありませんでした。ずっと以前はあったのですけれど。
ボール遊びでは、ミニサッカーのゴールだけでしたので、シュートはサッカーのゴールです。けどフォームはバスケのヒョイッとやるような格好だったり、ハンドボールのようにビューンと手で投げるのだったり。それは見事に自分たちの遊びをやっておりました。
サッカーのコートでやってるので、大人からみたらハンドボールなんですが、本人たちにとっては自分たちで決めたルールの「バスケ」のようです。
それもおもしろいなあと思って見てたんですが、前から小さい子も一緒に園庭で遊ぶこともあり、大きい子も小さい子も絶妙なバランスで共存しているんですが、時に、サッカー等で熱中しすぎると危険な場面もありました。いろいろ考えたんですが、そんなわけで先日、サッカーゴールは上の原っぱに移動しました。当然原っぱを草刈りしただけのコートなのでサッカーは出来てもボールを地面につくバスケはしにくいのです。
それでも熱心に「バスケ」をやっているので、プラスチック製のおもちゃのようなバスケットゴールを買いました。
今、学童に来ている子から3歳ぐらいの子たちまで熱心に「バスケ」をやっています。
年長の子で、5、6メーター以上はなれてもシュートを決めれる子もいます。
見よう見まねで始めて、自分なりに工夫したのでしょう。子供ってすごいなあとあらためて思いました。
すっかりサッカーが下火になったので、これからは、どうやったらサッカーブームが起きるか思案することにします。
やっとブログ更新できました。
ちょこちょこと原稿は書いていたんですが、なかなか仕上げる気力が出ませんでした。よくないですね。
いつもは年の始めに今年のモットーとかを書いていたんですが、とっても迷いがあります。
この目標のようなものがようやく定まったのでやっとUPしようかという気力が出てきました。
この2週間あまりで思いつくまま書いていたものを一気にはき出してしまおうと思いますのでどうぞご了承ください。(内容が古かったりしますが)
さて、正月の間に琴線にふれたものとして、ジブリの宮崎駿監督と解剖学者の養老孟司さんの対談が1月2日と3日にNHKテレビで放送されました。どちらも秋に行われた京都のマンガミュージアムのイベントの時の収録ですが、2日のは子供の育つ環境についてまとめられた45分間のもの、3日はもう少しお二人の活動について幅を広げた85分間の番組でした。以前の日記でも書いたことがあったと思いますが、ジブリでは社内保育所を持っています。また、3日から同じくNHKの大河ドラマ「龍馬伝」が始まりました。坂本龍馬も大好きな人物の一人なので、この正月は久々にテレビもたくさん見ました。そのオープニングではストーリーテラーとして三菱を興した岩崎弥太郎が龍馬のこと新聞記者に語るという場面がありましたが、ずっと昔に見た映画「アマデウス」を思い出しました。あれは天才モーツァルトに嫉妬するサリエリからの視点でした。面白くなりそうです。
先ほども言いましたが、一年の計は元旦にありということで毎年今年の目標というかテーマを考えるのですが、今回はなかなかまとまりませんでした。この正月のお休みで本を読んだりテレビを見たりしてようやくまとまったように思います。
テレビのジブリの話に戻って、宮崎監督がおっしゃるには、今、ジブリでは、新入社員を採用試験をすると、合格者のほとんどは女性なのだそうです。もちろん男性でも女性でも求める人材なら良いのですが、男のほうが元気がないと。
養老孟司さんも以前のVTRで大学の授業の様子が出ていましたが、自由記述の課題を出そうものなら、しっかりとした文章を提出できるのは女子で男子は全然書けず、ある人は「全部授業は出席しているからお願いですから単位を下さい」と書いている始末。。。授業に取り組む姿勢も前のほうの席で一言も漏らすまいと座っているのは女子で男子は後ろのほうの出入り口に近いところを陣取っていると。聞きたくないなら出なけりゃいいのに、そういうところは真面目なのだと。
宮崎監督が保育園を創ろうという夢を持ったのも、今の日本では幼児期に生きる根になるような体験が圧倒的に不足しているのではないかという想いで作られたそうです。子供が育つには少しの危険とそれを見守る環境が必要だとおっしゃっていた。
アニメーターの人で描く土の色や木の種類が違い、夕焼けや海の色がちがう。出身地が違えば当然見ていた風景が違うので当たり前なのだけれども。関東なら土は関東ローム層といわれる火山灰だろうし、東北の土、関西の土、九州の土と様々。また、木の植生も違うからとうぜんです。しかし、問題なのは東京などの都市で育ったひとは心に原風景がないので描けない。資料見て描いてもリアリティがない。私は「トトロ」を見て育ちましたと言われても困ったものだと。
そうした保育園は自治体から補助をもらっていたのでは規制がうるさすぎて作れないので企業内保育所にしているとのことです。例えば、やたら障害物があり、階段、屋根に登るはしごとか、昔の日本家屋のような高い縁側があるとか、暗い地下室があるとか・・・
共通する想いで、私も子どもは自ら育ち、大人はその育つ環境設定をするのだと、そうした保育園にしようとを全身全霊で運営していますが、私はこのごろマイナスなことばかり考えていたようです。政権が変わり保育園の運営費や補助金も大きく減らされることが予想されるため、正直、もうダメかなと思ってばかりいました。
よく現代の子供たちには「3間」がないと言われます。
遊ぶ時間がない、遊ぶ仲間がいない、遊ぶ空間がない。
子供同士で、もまれあってこそ心も体も強くなるのだと思います。「草食系男子」というのが昨年の流行語になりましたが、優しいだけでは物足りない気がします。漢字からも「優」字があらわしているのは心に憂いを秘めている人、静かな強さを持った人ではないでしょうか。第1回目の龍馬伝を見ていてあらためてそう思いました。
男の子ばかりではありませんが、しっかりとした志の根を育める園にしたいものです。
そうそう、今年のテーマは「いま ここ」にしました。先を憂いていても仕方ありません。
いまここに全力をつくしたいと思います。
本気の笑顔が出来るようがんばりたいものです。