園長日記

星の王子さま

自分のなかでの名場面、名文句がたくさんありますが、やはり、一番大事に心にとどめているのは、

キツネが王子さまと別れる場面での

「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目にみえない」


というセリフ・・・
人生の折々に読み返すと新たな発見があります。


王子さまの一輪のバラは「愛する人」と読み替えれるでしょう。

王子さまがバラに費やした時間が、他のどのバラよりも美しく感じる、愛すべき特別なバラにしたのです。

「愛」は確かにありますが、目には見えません。

愛を知っている人は優しくなれます。
大切な人を想うとき優しい気持ちがあふれます


最後の「僕」と王子さまの別れの場面、

「花のことと似てるな。どこかの星に咲いている一輪の花を愛していたら、夜空を見あげるのは、心のなごむことだよ。星という星ぜんぶに、花が咲いているように見える」

「そうだね・・・・・」

「水のこととも似てる。きみがぼくに飲ませてくれた水は、音楽みたいだった。滑車が歌って、綱がきしんで・・・・・ほら、思い出すでしょ・・・・・心にもおいしい水だった」

「そうだね・・・・・」

「夜になったら星を見てね。ぼくの星は小さすぎて、どこにあるのか教えられないけど。でもそのほうがいいんだ。ぼくの星は、夜空いっぱいの星のなかの、どれかひとつになるものね。そうしたらきみは、夜空ぜんぶの星を見るのが好きになるでしょ・・・・・ぜんぶの星が、きみの友だちになるでしょ。今からきみに、贈り物をあげるね・・・・・」

そして王子さまは、笑った。

「ああ! きみの笑い声をきくの、大好きだ!」

「そう、これがぼくの贈り物だよ・・・・・あの水のお礼だよ・・・・・」

「どういうこと?」

「人はみんな、その人なりの星を持ってる。旅をする人たちなら、星は案内役だ。そうでない人たちなら、ただのちっちゃな光。学者たちにとっては研究するものだし、ぼくがあった実業家にとっては、金でできているものだった。でもどの星も、口をつぐんでいる。だからきみには、誰も持っていないような星をあげるよ・・・・・」

「どういうこと?」

「きみが星空を見あげると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!」



大切なひととの別れ、心が折れそうになった経験・・・そうした心のクボミも、よい保育園にしたいという情熱や思いにつながりました。

幼児期の大切なときを大事にし、折れない心を育む。
愛着と信頼があってこそ周りを思いやることがができるようになる。



星の王子さまは童話ですが、大人が読んでも示唆に満ちています。時々原点に還り、新たな力をもらえます。

ー いちばんたいせつなことは、目に見えない ー

大事にしたい保育観です。