園長日記

2010 年 6 月 9 日 水曜日

今日、保育園に左官業をされているMさんがいらっしゃいました。

エコハウス1

エコハウス2

エコハウス3


月浦でエコハウスが公開されていますが、その建物の昔ながらの土壁や土間のたたき等を担当された方です。
その技を利用して光る泥団子のワークショップを子どもたちと行ったりされています。

保育園の子どもたちと一緒に何か面白いことが出来ないかとお話させていただきました。

光る泥団子

これまでつくられた物を見せていただきましたが、まるでイタリアの大理石のようです。とても泥団子と思えません。

10年ぐらい前、京都の加用文男先生の講演に参加して、そのとき初めて光る泥団子を見て感激しましたがそれ以来です。

そのときのお話でもありましたが、自分で手をかけて作り上げた物だからこそ特別な愛着が生まれると。

作り上げる楽しみ、達成感、どうだスゲ−だろっ!という満足を味わってほしいと思います。

Mさんとお話するうちに、いろいろな欲が出てきました。

子どもたちが作っている味噌や梅干し、漬け物を保存する土蔵を造ろうとか、隠れ家とか、アトリエを作ろうとか。。。

いろいろな才能を持つ人々とコラボすると未知の世界が広がる楽しさがあります。

いいよね。いくつになっても遊び心忘れたくありません。

特にお父さん!一緒に楽しんで子どもたちに見せてやりましょう!

2010 年 6 月 8 日 火曜日

NHKの朝のニュースで「人の役に立ちたい若者たち」という特集をやっていました。

その中に登場したお一人の女性は、登録制の病児保育のNPO法人を立ち上げた高 亜希さん。

「大阪の病児保育・病後児保育のノーベル」 http://nponobel.jp/

大阪で派遣型の病児・病後児保育サービスを行っているが、まだまだ採算は取れていないという。
しかし、利用者に喜ばれ、社会の役に立っているという実感は何事にも代え難い。社会問題を解決しながらこれからのビジネスモデルになれればというような内容でした。

誰しも、こうした社会の役に立ちたいという気持ちは善のエネルギーとしてあるのではないでしょうか。

自分自身も保育園の仕事が世の中を良くする素晴らしい仕事であると心から悟ったときに感謝で涙があふれた想いを思い出しました。

よく、この日記でも、宮澤賢治の「雨ニモ負ケズ」を引用していますが、自分なりの解釈で、この詩に思い入れがあるからです。

思春期の頃、自己肯定出来ずに、自分は何のために生きているのだろうと思い悩む事がありました。

そんなときに、雨ニモ負ケズの詩の賢治の心情を感じて、とても励まされた憶えがあります。
世の中のために役に立ちたいと願っていた賢治は、その当時、認められることなく若くして亡くなりましたが、
その作品は、今も輝いています。

>自分を勘定に入れずに よく見聞きし 分かり そして忘れず

自分を「勘定」に入れない。なかなかできない事です。利他の心。

>野原の松の林の陰の小さな茅葺き小屋にいて

禅では、道を求める者は捨ての一手といっています。(賢治は禅宗ではありませんが)

>東に病気の子どもあれば 行って 看病してやり
西に疲れた母あれば 行って その稲の束を負い
南に死にそうな人あれば 行って 怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や 訴訟があれば つまらないからやめろと言い

役に立ちたいと心から願っていたのでしょう。

>みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず 苦にもされず
そういうものに わたしはなりたい

見せかけでなく、こうありたいものです。

本物の持つ力を感じて欲しくて、園内には大きなパネルにその詩を書いていただき 飾っています。

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この詩が、子どもたちの心に残り、もしも人生で悩み苦しむ時には助けになって欲しいと思っています。

 

2010 年 6 月 7 日 月曜日

久々にロードに乗りました。

このところ練習していないので、全然回せません。(泣)

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昨年からフロントをコンパクトに変更して、リヤもファイナルを27にしていますが全然ダメです。

坂ではMTB並のギア比が欲しいぐらい・・・

晴れている時は必ず乗るというぐらい、ハマらんとダメかも。

2010 年 6 月 5 日 土曜日

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またも首相が交代し、日本の舵取りはますます迷走しているなか、保育制度も急加速で改革されようとしています。

子ども・子育て新システム検討会議による基本的方向が示され、国も6月末を目処に何らかの具体案を出すとされているなかで、

昨日は幼保一体化のシンポジュームに出席しました。
この会では150名の参加があり、幼稚園関係者が半分、保育園関係者半分です。
このように、幼保が一同に会して話をすることは、私が知っている限りほとんど無く、画期的なことです。
こうした集まりをぜひ自分たちの地域でも開催したいと思いました。

ともに、水俣の子どもたちが育つ環境をどのように作り上げていくかを地元でも幼保一緒に考えていけたら・・・
まずはバラバラになっている市内の保育園をまとめなければなりません。

大義のもと問題を乗り越えていく力を大人自ら示さねば、子どもたちに「問題解決する力が育つように」などと言えないはずです。

まずは、お互いを知るということで、お互いの問題点を出し合い理解を深めたことはとても意義あることでした。

今回は、薄々苦しいのだろうなとは思っていたのですが、幼稚園の経営の内情、とくに私学助成金や補助金の具体的な数字、制度の仕組みを知ったことは大変ためになりました。(良くするために)今後、幼稚園関係者と話をする時役立ちそうです。

保育団体内では、制度、特にお金のことの論議からはじまるのですが、(もちろんお金も大事ですが)一般世間の人が聞いて共感してもらえるような話、私たちの保育の質のことをもっと全面に出すべきであると感じています。


乳幼児期の子どもたちを親へのサービス(就労支援)ととらえるのか、子どもたち自身の生涯教育の第一歩ととらえるのか。私は後者の方が子どもたちにも国のためにもなると思うのですが。。。

2010 年 6 月 4 日 金曜日

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大阪に来ています。

ホテルは立派な建物で、きれいな部屋なのですが、大きなビルだと窓が開かず、エアコンだけなので調子が狂ってしまいます。のどを乾燥でいためないようにミネラルウォーターを多めに買い込みました。

たまには都会もいいですが、食べ物や飲み水も慣れないので、やはり、我が家がいいですね。

今日は、幼保一体化を考えるシンポジュームに参加するのですが、子どもたちからの立場でその育ちを保証し、OECD諸国のなかでも上位の保育環境を実現できるような一体化になってほしいと思います。

少しの間、保育園を離れて、いろいろな方と会ってお話を伺ったり、たまっている本を読んだりして鋭気を養いたいです。

しばらく日記をお休みしていましたが、今年度は、いろいろと新しい取り組みも実行に移すことができています。こちらもまたゆっくりと伝えていけたらと思っています。